ロケーションかづのでは、年1〜2回鹿角のロケ適地や情報を掲載したフリーペーパーを作成し、
映像制作会社様へ送付しています。
今回から数回シリーズで、声優アーティストの茅原実里さんをお迎えして制作した
「ロケーションかづの情報紙 2015 Special」(2015.12月発行)について、
裏話を交えながらお届けします!
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昨年の9月に茅原実里さんに鹿角にお越しいただいた時のことを、
情報紙に掲載したこと、紙面の都合で掲載できなかったことを交えて書いていきたいと思います。
茅原さんに選んでいただいた鹿角を巡る旅のプラン「鹿角みのりの秋」として
最初に訪れたのが中村さんの桃畑でした。
中村さんは鹿角地域だけでなく秋田県の若手農家のリーダーとしても活躍されている方です。
普段から県内あちこちを回っていて、
なおかつ訪問した時期が桃の収穫の真っ最中という非常に忙しい時期にも関わらず、
快く応対していただきました。
中村さんのお父様は最初に鹿角の桃のブランド「北限の桃」の栽培を始められた方の一人で、
その当時、極初期に鹿角に植えられた北限の桃の木のうちの何本かが中村さんの桃畑に現存していて、
今でも実をつけているそうです。
たわわに実った桃の果実ひとつひとつを素手で触り、柔らかい弾力を感じたら完熟している証拠。
完熟していることを確かめてから優しくつかんでもぎ取ります。
撮影中の茅原さんの衣装は、
D副会長のお母様が「鹿角女性の農作業姿」をイメージして準備されたそうです。
とってもお似合いだと思いませんか?
桃畑に向かう道中の両側にはりんご畑が広がっていたのですが、
見渡す限り一面の園地にたくさんの木が並んでいて、
それぞれの木がまたたくさんのりんごの実をつけている風景に、
茅原さんと同行されていたマネージャーさんは感銘を受けていらっしゃったようでした。
ちょうど小雨が降っていたこともあり、
葉っぱの緑色と果実の赤色が非常に鮮やかなコントラストを描いていました。
鹿角はりんごの産地ですから、
鹿角に住んでいる私たちには普段から見慣れている日常の風景なのですが、
遠方から来られた方にとっては新鮮に映るのだと感じました。
〜北限の桃のおはなし〜
平成3年に鹿角市内の4人のりんご農家さんが
他県の農業指導の先生を囲んだ酒の席で
「鹿角でも桃が栽培できるかもしれない」という話を伺い、
翌日さっそく桃の苗木を取り寄せて各々のりんご畑の隅に植えたのが
鹿角の桃のブランド「北限の桃」の始まりでした。
それ以来栽培方法について試行錯誤を重ね続け、
鹿角の昼夜の寒暖差の大きい気候と相まって
糖度の高いとても美味しい桃ができるようになり、
今では全国で最も遅い時期に収穫・出荷される桃として、主に首都圏で人気が高まっています。
〜information〜
生産者の中村さんは、鹿角地域の農業近代化ゼミナールの代表も務める、鹿角を代表する農家さん!
北限の桃の他に、りんごも作っています。
秋田県鹿角市リンゴ、北限の桃園 ひかるちゃん農園ホームページ
(ロケーションかづの理事・K)